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「処方箋」をもらったら

「処方箋」とは医師が患者様一人一人の病気の治療に必要な薬の種類や量、服用法が記載された書類です。
気を付ける点は処方箋は、交付日(発効日)を含めて4日以内が有効です。
原則、有効期間を過ぎた処方箋の調剤はできませんのご注意下さい。
「FAXを送っているから4日以内の期限をすぎてから取りに行っても大丈夫」と解釈されている方も多いですが、処方箋の受付日はあくまで処方箋原本を持参した日です。
※有効期限が指定されている処方せんなら、その期限以内ならば調剤可能です。

2020年2月28日、慢性疾患などで定期的に受診している患者さんを対象に新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、ファクス等による処方箋の送付と調剤、ならびに薬剤師が行う服薬指導も、電話や情報通信機器を用いて行ってもよくなりました。

※調剤した医薬品は、配達や郵送など確実に授与される方法で患者へ渡す必要はあります。
※処方箋原本は医療機関が後日薬局に送付するか、患者が薬局に持参すること。

  

調剤から投薬まで

処方箋に記載ミスはないか、お渡しするお薬に間違いがないか、また患者さまの症状をお聞きしながら、お薬の飲み方、薬の効果や注意事項などを説明し、投薬します。
◆お渡しまでの主な業務
・用法・用量は適切か?
・副作用歴、アレルギーなどはないか?
・同じ成分を含む薬が重複していないか?(※)
・飲み合わせなどの問題点はないか?(※)
 ※お薬手帳お持ちの場合は他の医療機関の服用も確認しています。
・不明な点があれば処方医に連絡して、内容の確認(疑義照会)を行います
・お薬に間違いがないか調剤を行った薬剤師と違う薬剤師か確認し投薬へ
◆お渡しした後の主な業務
患者さまが服用している薬の内容、副作用歴、アレルギーや投薬時に説明した内容を毎回記録しています。

 

「おくすり手帳」は大事なアイテム

おくすり手帳は”病院や医院、薬局に持参してください”


お薬手帳は現在服用中の薬や今までに飲んだ薬、副作用やアレルギーなどの特記事項などを記録するためのものです。
病院や医院別、薬局別に分けている方もおられますが、 一冊にまとめてどこの病院・医院で現在・過去にどのような薬を飲んでいるか、また市販の薬やサプリの服用情報は医師・薬剤師にとって貴重な判断材料になります。
複数の病院に通い薬を併用していると、飲み合わせによるリスクが発生します。薬の効果が強まったり弱まったりすることもあり、お薬手帳を見せることでより適切な薬を処方してもらえます。
またお薬手帳は緊急時の貴重な判断材料にもなります。例えば意識を失っている方を病院に搬送した際に本人の情報が何も分からないという状況に直面してしまうことがあります。そんな時にお薬手帳があれば本人の情報がすべて記載されているので緊急時でも正しい処置をすることが可能です。
最近はスマートフォンでの「おくすり手帳アプリ」もあり、めったに病院にかからない方や家族の服薬情報をまとめて管理することもできます。

ジェネリック医薬品の活用を

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許満了後に有効成分、分量、用法、用量、効能及び効果が同じ医薬品として先発医薬品と同等と認められた低価格なお薬です。
後発医薬品は、新薬開発にかかる莫大な研究・開発費が抑えられるため、新薬に比べて約20%~60%以上も薬剤費(お薬代)が安くなります。
もちろん、同じ効き目や安全性が同じだと確認するために、溶出試験や生物学的同等性試験、安定性試験など厳しい試験をクリアしないと、ジェネリック医薬品は発売することはできません。
製品によっては、大きさ、味やにおいの改善、保存性の向上等、先発医薬品よりも工夫されたものもあります。
いくら「効果が同等である」と言っても、患者さんによっては不安な方もおられるでしょう。そんな方にはオーソライズドジェネリック(以下、AG)から試してみるのはどうでしょうか。

AGの種類は一部の医薬品だけですが、AGは新薬メーカーが特許の使用権を与え、薬の用法用量が同じだけでなく原薬(薬の有効成分)や添加物、製造方法まで同一で生成されたジェネリック医薬品です。